コンセプトメイクのプロが語る、ズバリと核心をつく、コンセプトの考え方

コンセプトメイクのプロが語る、ズバリと核心をつく、コンセプトの考え方

MVJコラム

こんにちは。株式会社モーション・ビジュアル・ジャパンです。本年度もいよいよ最後。桜も見事な花を咲かせ始めた今日この頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか。送別会や人事の異動や新生活で、皆さんの周囲もザワザワしていることかと思います。

さて、これまで当ブログでは「コンセプトが大事」と、それこそ耳にタコができるほど、繰り返しお伝えしてきました。しかし、コンセプトの考え方、というテーマだけに焦点を当てたことはありませんでした。そこで、今回は【コンセプトメイクのプロが語る。ズバリと核心をつく、コンセプトの考え方】と題して、お届けします。

とはいえ、コンセプトメイクのノウハウは一石二鳥で磨けるようなものではなく、何度も繰り返し熟考に熟考を重ねて、ようやく身につくもの。来年度からの新しい取り組みとして、広報戦略だけでなく、これから様々な業務のシーンで活かせる考え方でもあります。弊社とインハウス化パッケージの中でも、比較的重点を当てて、皆様に学んでいただくところになります。ぜひ最後までお付き合いください。

基本のおさらい

まず、コンセプトメイクとは何か。時代背景や企業、マーケット事情など踏まえた調査を行い、企業にマッチしたコンセプトを定義し動画にすること。これがコンセプトメイクです。コンセプトメイクをしっかりやるところで有名なのは電通や博報堂といった日本に冠たる大手の広告代理店。広報のリーディングカンパニー2社といえど、基本はやはり外せないのです。勿論、弊社でも企画提案させていただくことがありますが、何故かこのコンセプトメイクを疎かにする人が多いのです。

弊社に限らず、コンセプトメイクされた企画は「イメージ動画」になることが多いです。「イメージ動画」を作り出すためには、まずは企業のこと、今回動画を撮影したいと考えた戦略の背景、意図などの確認が必須です。そして、動画を制作する上で、相応しいコンセプトを提案し、コンセプトに即した動画を制作することです。つまり、企業が訴求したいことを、より読み手が理解し、イメージしやすいよう「編集」するのです。

もう少し具体化します。例えば、『製造業で常に最先端の技術を取り入れ、社員の国際化を図るために英語を現場に取り入れたり、海外から社員を引き抜いたりしている企業が採用動画を制作したい』とします。「Explore Global Future」とコンセプトを提案したとして、その際、なぜこのコンセプトなのかデータに裏打ちされた説明とともに、時代背景と企業の特徴を合体させたテーマ設定であることを企業に対して、お話します。

そのうえで、もし「Explore Global Future」という動画を制作するのであれば、説明はすべて現場の社員が英語で話すスタイルとし、YouTuberのように自撮り(しているかのような)映像表現でテンポよく企業を案内。最後は社長自らが英語でメッセージを送るといった流れが考えられます。この際の企画書はA4用紙1枚でおさめる場合もありますし、パワーポイント数十枚に及ぶこともあります。この企画書の分量は、多ければ良いわけでも、少なければ良いわけでもありません。企画の規模感によって変わってきます。ただ、コンセプトそのものは本質的なものであり、「Explore Global Future」のように端的であるべきです。

効果的なコンセプトメイクを行うためには

センスあるコンセプトメイクを行うために必要なこと、それはズバリ、「情報」です。少ない情報量だけで作ったものは、クライアントの表面的な「ああしたい、こうしたい」という願望だけに振り回されて、あとでこうでなかった、こんなはずじゃなかったと言われるかもしれません。そのため、動画制作のプロジェクトを立ち上げるにあたり、最低限以下のことは抑えておきたいところです。

「今回の動画制作を何のために行うのか?」
「動画である必要性は?」

この辺りがフワッと曖昧なままになっていることは、意外と多いのです。上司やクライアントへ上記のように、初歩的なことを確認するのはなんだか気が引けるかもしれませんが、そこを怠れば、せっかく途中まで作ったコンセプトが根底から覆されることさえあり得ます。恐れず確認しましょう。

他に以下のポイントも抑えたいです。

「視聴ターゲット」
「構成案」
「番組全体のテイスト」
「出演者」
「スタッフ」
「スケジュール」

この中でもテイスト選定にあたっては、これまでに見てきたテレビ番組やYouTubeの中から自分のYouTubeにぴったりなテイストの番組を見つけて、その番組に近いテイストで番組化するということもオススメです。ただ、動画については社風がそのまま現れることになるかと思います。真面目なのか自由なのか保守的なのか革新的なのか、企業の風土に合ったテイストを探してください。社長の意向もおそらく含まれるでしょう。

方向性が大体つかめたら、今度は何を誰に伝えたいのか検討します。テレビ番組でも企画書の段階で「視聴ターゲット」が大切になってきます。30代主婦なのか、50代男性なのか、はたまた共通の趣味を持っている人に向けたマニアックな内容なのか、クライアント向けなのか、一般人向けなのか、など考えていきます。そうしてターゲットを絞っていく中でどんな番組が良いのか見えてくるはずです。

次に番組タイトルの候補をいくつかあげていきましょう。はじめは適当にたくさんアイデアを出し合って、ブレストをしていくのが良いかもしれません。と同時にタイトルには検索に引っかかりやすいキーワードを入れておくのも大切です。お料理番組なら「料理」やお料理に関連したワードを入れてあげると視聴者も番組を見つけやすくなります。

いかがでしたでしょうか。

今回は、【コンセプトメイクのプロが語る、ズバリと核心をつくコンセプトの考え方】と題して、コンセプトメイクの考え方をお伝えしました。ぜひ、参考にしてください。特に最初は、すぐにはなかなか筋のいいコンセプトを作ることは難しいかもしれません。行き詰まった時には、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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