採用活動の現状と、これからの採用戦略の全体像

採用活動の現状と、これからの採用戦略の全体像

MVJコラム

こんにちは。株式会社モーションビジュアルジャパンです。このまま収束するのかと思いきや、再び元気に息を吹き返してきたコロナウイルス。まだまだ社会に対する影響は大きそうです。もう勘弁してもらいたいものですね。コロナ禍によって人生を左右されているのは社会人もそうですが、これから社会に出ていくであろう新卒社会人の方々にとっても大いに影響を与えています。まもなく解禁される2023年度卒業予定の学生の方々の就職活動も、2022年度以上にオンライン化が進んでいます。

今回は、比較的一律で語ることのできるという観点から、採用現場の状況とオンライン面接において企業側が注意すべきことは何かをお伝えしていきます。しかし、新卒も中途であろうと基本的な概念や動向、企業として押さえておくべきポイントは大きく変わりません。今回はこれからの採用戦略の全体像をお伝えします。2週目、3週目でさらに踏み込んだ内容をお伝えしていきますので、今月はかなり盛り沢山です。

採用市場の動向について

毎年、新卒の就活スケジュールは、日本経済団体連合会(通称:経団連)と政府が中心となり基本指針が決定されますが、すでに2023年卒の採用スケジュールも「2022年卒の採用選考と同じ方針で進めていくこと」が確定済みです。とはいえ、2022年卒の動向を詳しく知らない方も多いと思いますので、2023年卒の就活がどのように進められていくのか具体的に見ていきましょう。

2023年卒の就活は、2022年の3月に採用情報が解禁され、6月から本格的に書類選考や面接がスタートする予定となっています。2022年と同様のスケジュールとなった背景には、経済状況の悪化に伴う採用活動への影響が生じる可能性を考慮したことが挙げられます。コロナ禍において、「就活生の混乱をなるべく避けるために現状維持でのスケジュール調整が好ましい」という理由から、今回の決断に至ったようです。このスケジュール通りに行けば、2021年3月にプレオープンしていた就活サイトが2022年3月以降に続々とグランドオープンしたり 、採用情報が企業のWebサイト上に公開されたりと、各企業が採用に向けて本格的に動き出すことが予想されます。
(引用元:https://www.kurihaku.jp/2023/special/schedule/983/

とはいえ、実際にはそれ以前からすでに動き出している企業もありますので、早めの動き出しが重要になります。コロナ禍では企業の採用活動が縮小傾向となっただけでなく、採用の方法そのものが見直されるきっかけとなりました。中でも特に大きく変わった点といえば、これまで直接顔を合わせて行われるのが当たり前だった会社説明会や面接がオンライン開催に変更になったことですね。

オンラインになったことで戸惑う学生もいたようですが、「遠方からでも参加できる」、「交通費がかからなくて済む」、「勉強や部活の合間に説明会やセミナーへ顔を出せる」など、好意的に受け止めている就活生も多かったようです。

企業側としても、「説明会や面接のためにわざわざ場所を借りる必要が無い」、「金銭的コストや時間的コストが省ける」といったメリットがあり、アフターコロナにおいて引き続きオンラインで説明会や面接を行う企業も少なくないでしょう。

実際のところ、2020年の新卒者オンライン採用率は57.6%となっており、またそのうちの7割以上がオンラインでの採用面接を継続していくとの意向があるようです。また、例年と比較すると、大手企業の採用率があまり変動しなかった、もしくは例年よりも少し数値が上向いているとの結果が出ています。その一方で、中小企業の採用率は圧倒的に数値が下がってしまったという傾向があります。オンライン面接及びオンライン会社説明会は、今後避けては通れない変化だと言えます。そのために把握しておかなくてはいけないことはいくつもあります。

オンラインでの説明会

オンラインでの説明会は、今、かなり多様化しています。ある会社は、リアルタイムのライブで会社説明会を行なっていたり、またある会社は、録画での説明会のみに留められていたり。これはどちらが適切で、どちらが不適切といった類の話ではありません。ライブ配信型で行うにしろ、録画配信型で行うにしろ、「明確にそれぞれの配信型の特性及び自社の特性を理解したうえで、効果的に用いることができていますか?」。これこそ最も重要なポイントです。

オンラインでの採用面接を行ううえで企業側が気をつけるべきこと、基礎編

①合否の判断材料となる“応募者の情報”をいかにたくさん聞き出すか

②自社のことを知ってもらうために、いかに応募者の会社“理解を促進し、動機づけを行う”か

という2点に気を付ける必要があります。

しかし、面接官の中には無意識的に「選ぶ側」という意識で面接に臨んでいることもあり、ついつい上から目線になってしまったり(学生側にそう受け止められてしまったり)、面接中に自社の魅力を適切に伝えていなかったりするケースが多く見られます。面接のフローを設計する際には、各面接で応募者のどのようなスキルやマインドを見極めるのかを設定すると同時に、どのような自社の魅力を訴求するのかも予め設定し、面接官と共有しておくことが重要です。どうしても通常の面接や会社説明会よりもお伝えできる情報量が少なくなってしまうため、いかに限られた時間を効率的に使って志望者と話せるかなど、人事担当者の力量が大きく問われます。

いかがでしたでしょうか? 今回は、採用活動の現状と、企業が取る採用戦略の全体像をお伝えしました。次週はさらに一歩踏み込んで、先行きの見えない状況の中、いかに企業はオンラインによる採用活動を進めていくことが必要なのかをお伝えしていきます

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