取締役の義務と責任を自覚して!

取締役の義務と責任を自覚して!

MVJコラム

日本社会では、会社人になるとその日から同期の出世競争が始まり、最後は重役と言われる取締役に就任するのが夢であり目標となります。

でも、その取締役に就任するとどのような義務と責任があるのか全く知らない人が多すぎます。まず取締役は委任契約で会社人の雇用契約とは全く違います。株主総会で「解任」決議が通れば即クビです。

そして善管注意・忠実義務といって、常に会社の利益のため善意をもって行動し、万一の場合に備え注意し、職務に忠実に経営する義務があります。選んでくれた社長の意向を忖度していては務まらないのです。

私の経験を申し上げますと財務担当時代、取締役会で不明金の説明を求めた際に社長から「君は知らなくてもいいから」とのご発言。私は「この会社に財務担当の私が知らなくてもいい金銭問題は1円も存在しません。そのまま進めるなら私を解任してからにしてください」と申し上げました。取締役会は15秒ほど凍り付きました。「分かった。君が正しい。説明する」と社長。

私は会社法に従って責務を果たし、社長もその義務を果たしたのです。このような会社が少なくなっています。それが不祥事が多発する会社を生み出しているのです。

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