THETA S で色々撮影してわかったこと

THETA S で色々撮影してわかったこと

THETA S は360°全てを静止画と動画に記録する全く新しいカメラです。WEBとの親和性が高く、テレビでは再現できないカメラですので、我々映像業界の人間にとっては敷居の高い機材に見えますが、一方でその可能性はかなり高そうです。 例えば、企業向けの映像で工場見学や社内ツアーにはこうした360°の映像が極めて有効かと思います。

尚古荘にて。 - Spherical Image - RICOH THETA

例えば、バーチャルな体験をしてもらうことで企業の雰囲気を掴んでもらうことができればかなりメリットがあると感じます。工場内の雰囲気は「行ってみないとわからない」ことが数多くありますが、それはすなわち「空気感」というものではないでしょうか?それを再現するのがこのカメラです。

尚古荘(西尾市)にて。紅葉が美しい時期ですね。 - Spherical Image - RICOH THETA

 面白いのは360°の映像を撮影するだけではなく、最新のスマホと連動することでバーチャルな空間を作り出すことができるということ。スマホと組み合わせることによって、360°映像があたかも自分が見ているかのような疑似体験を得ることが可能になるのです。 これは体験してみないと分かりづらいかもしれませんが、かなりの割合で驚く人が多いと思います。体験者の一人は、 「愛知万博でこれあったら、大行列間違いなしだったよ!絶対!」 と言っておりました(笑)

西尾市幡豆町の弘法山山頂からの眺め。 - Spherical Image - RICOH THETA
西尾市幡豆町の弘法山にて。 - Spherical Image - RICOH THETA
西尾市幡豆町の弘法山にて。 - Spherical Image - RICOH THETA
西尾市幡豆町の弘法山麓にあるイチョウの木の下で。 - Spherical Image - RICOH THETA

今後このTHETAを使った新しい広報宣伝活動がきっと注目されるのではないかと思っています。ただ、これはテレビ業界の人たちにとっては「後回し」的なツールです。なにせ、テレビでは活用しずらい機材だからです。 ですから、テレビ業界とは関係のない映像コンテンツを制作する人たちから盛り上げていく機材となります。もしかしたら映像メディアをテレビ業界が牽引する時代に終わりを告げるのかもしれません。 OSMOの登場にも随分と驚きましたが、どちらがゲームチェンジャーになりうるか考えた場合、THETAの方が圧倒的に可能性が高いと思います。RICOHはスゴイです。

ただし、撮影にはコツが必要です。とりあえず、カメラ意外にも一脚と三脚はあったほうが良いでしょう。用途によっては吸盤付きのカメラマウントがあると良いです。

「言葉や文字では伝わらない・・・」 “伝える” “伝わる” 映像制作の基礎知識

  • 魅力をしっかりと伝える映像の表現力
  • プロが教える映像制作のポイント

MVJコラム

Page Top